みなさん、冬物のセーターのお手入れってしていますか?
夏物とは違って毎日お洗濯はしないセーターですが、お気に入りのものに限って着ているうちに伸びたり毛玉ができたりしてショックですよね。
ですが、着用後にちょっとしたお手入れをするだけで劣化しにくくなり見た目もきれいを保てるんですよ。
今回は、意外に知らないセーターの正しいお手入れ方法をご紹介したいと思います。
着た日にするお手入れ3カ条
その1.着用後すぐは、○○○○で保管しましょう
ウールは保温性が高く、湿気がこもりやすい繊維です。
なので、1日着た後はハンガーにかけて風通しがいい場所で保管してあげてくださいね。
ただし、長期保管する場合は伸びてしまったりハンガーの跡がつくこともありますので、様子を見ながら湿気が取れれば畳んで収納しましょう。
その2.収納する前にブラッシングをしましょう
そもそも、セーターをブラッシングしていいってご存知でしたか?
毎日髪の毛をとかすのと同じようにウールの毛も長持ちさせるには、着用後には必ずブラッシングをしてあげることが大切なんです。
繊維の流れを整えてあげることで毛玉ができにくくなったり、1日着用することで入り込んだホコリや汚れも取り除くことができます。
余計な汚れを落とすことで、虫食いも防ぐことができるんですよ。
その3.1日着たら2.3日休ませてあげましょう
毎日着るという方は少ないかもしれませんが、1日着たら必ず2.3日は休ませてあげましょう。
湿気がこもっているセーターは、毛が絡みやすいので毛玉ができやすくなっています。
なので、風通しの良いところで陰干しして湿気を取り除いてあげてくださいね。
休ませてあげることで、着用で伸びてしまった袖口や襟ぐりも落ち着いてきます。
おうちでお洗濯する場合
ウールセーターのお手入れは、ドライクリーニングを推奨していますが、毎回そんな訳にはいかないですよね。
なので今回は、おうちで簡単にできるセーターのお洗濯方法をご紹介したいと思います。
【お洗濯方法】
step1.洗濯表示をチェック!水洗い不可でないことを確かめる
step2.「おしゃれ着洗剤(中性洗剤)」を水に溶かし、手のひらで5分ほど優しく押し洗いする
*ポイント1:汚れが目立つ場合は汚れ部分に直接原液をつけ、軽くたたいて馴染ませておく
*ポイント2:もみ洗いは毛玉の原因に。必ず「押し洗い」しましょう
step3.2〜3回水を入れ替えながら泡がなくなるまですすぐ
step4.「柔軟剤」を水に溶かし、浸けておく
*ポイント3:柔軟剤を使用することで、ふんわり柔らかく仕上がるだけでなく毛玉や静電気も防止することができます
step5.軽く絞って畳み、ネットに入れて洗濯機で1分ほど脱水にかける
step6.風通しの良い場所で、陰平干しする
*ポイント4:ウールは水に濡れた状態で摩擦が加わると縮んでしまうことがあるので、お洗濯後は速やかに干すようにしましょう
*ポイント5:伸びるので必ず平干をお願いいたします
皮脂などの汚れはすぐに溶け出しますので、短時間での手洗いでも問題ありません。
完全に乾いたあとは、畳んで保管をお願いいたします。
オフシーズン時の保管方法
先ほど、着用後すぐの収納はハンガーでとお話ししましたが、長期保管する場合の収納方法は違ってきます。
オフシーズンの収納は、密閉性のあるケースに防虫剤を入れて保管するようお願いいたします。
収納時は、寝かせずに立てて収納します。
保管前は必ずお洗濯かクリーニングに出し、虫食い対策をしっかり行って保管しましょう。
防虫剤の正しい使い方については、こちらの記事でご紹介しています。
毛玉ができてしまったら・・・?
毛玉ができてしまった時は、優しく取り除いてあげましょう。
ブラシ、毛玉取り機、カミソリ、スポンジなど様々な道具がありますが、着用後の日常的なお手入れにも使えるブラシを使用するのがおすすめです。
今回は、素材と価格帯の異なる二種類のブラシで試してみました。
※シルクふぁみりぃのタスマニアウールのざっくりタートルVer.2を使用しています。
・KENT洋服ブラシCC5
持ち手が細く握りやすい、英国王室御用達の高級豚毛ブラシです。
硬めの毛がしっかりと毛玉を絡めとってくれる感じです。簡単に毛玉を取り除くことができました。
かけた後は少し繊維がふわっと毛羽立った感じになりました。
・N&K 洋服ブラシ馬毛
比較的購入しやすい価格ですが、柔らかくて細めの馬毛が高密度で植え込まれています。
毛が柔らかいので安心して軽い力でブラッシングできます。
毛玉を絡めとるというよりも、着用で毛羽立った繊維を均して落ち着かせてくれるような使用感でした。
どちらも毛玉を取り除くことができました。また、毛流れもバッチリ整えることができました。
ブラシの中には10万円を超える超高級ブラシもあるんだとか!カシミヤ用、ウール用など用途に合わせて専用のものも販売されていますよ。
そこまで高級な物でなくても日常的な使用には十分なので、ぜひブラシがけを日常のお手入れに取り入れてみましょう。
なお、ブラシは毛の材質や太さによって使用感が全く異なります。お好みのものをぜひ探してみてくださいね。
さいごに
いかがでしたか?
毛玉ができれば毛玉とりで取ればいいやと思いがちですが、毛玉を取ることは少なからず繊維を傷めていることになります。
また、日常の少しのケアで持ちがだいぶ変わってくるので参考にしてみてくださいね。
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