夏は夏バテ予防に甘酒、冬はあたたまる粕汁など昔から一年中大活躍だった酒粕ですが最近ではめっきり影が薄くなっています。食生活の変化や酒蔵の減少など、影が薄くなった原因は色々と考えられますが酒粕が持つ美容・健康食品としてのポテンシャルは一切薄らいでいません。今回はみなさんが思っている以上にすごい酒粕の力を紹介していきたいと思います。
とにかく健康効果がすごい！
具体的にどうすごいのか書いていくと、すごい量になってしまうところがすごいですね。ですので、すごいところを簡単に説明したいと思います。
コレステロール値を下げてくれるのがすごい！
レジスタントプロテインというかっこいいタンパク質が含まれています。それが胃酸で分解されずに小腸まで届いて、余分な脂質やコレステロールを退治してくれます。
栄養価がすごい！
ビタミンB群、食物繊維、亜鉛、葉酸、各種ミネラルなどが含まれていて、酒粕をつかったサプリメントなども市販されています。
病気の予防がすごい！らしい
脳梗塞や動脈硬化、糖尿病、高血圧、メタボ、骨粗しょう症、アレルギー、冷え性などの生活習慣病の予防効果がすごい！らしいです。酒粕には色んな良い効果があるから色々あって予防になるらしいです。
そして美容効果もすごい！！
健康に良いことは基本的に美容にも良いですよね。実際に酒粕成分を使用した美容液が出ていたり、大学やテレビ番組などで美容効果を検証していたりします。興味があったら調べてみてくださいね。
ダイエット効果がすごい！
食事と一緒に食べることで炭水化物の分解を抑制し、糖分が脂肪に変わりにくくしてくれるだけでなく豊富に含まれるビタミンB群が代謝をあげ、食物繊維が便通を改善してくれます。ダイエットにぴったりですね。
アンチエイジング効果がすごい！
活性酸素は必ずしも悪いものではありませんが、増えすぎると老化の原因となってしまいます。酒粕には抗酸化物質が豊富に含まれていて活性酸素の働きを抑制してくれます。いつまでも若々しく過ごせそうですね！
美肌効果がものすごい！！
上記でも書いた、ビタミンB群、食物繊維、レジスタントプロテインが肌荒れの原因となる便秘を解消、肌と密接に関係していると言われている腸内環境を調える酵素もたっぷり含んでいて、さらに「α-EG」という物質が肌細胞のコラーゲン生成を促進してくれます。具体的にどうなるかというと「しっとりツヤツヤ、そして肌がワントーン明るくなります。」
酒粕を食べる際の注意点
そんなすごい酒粕ですが、食べる際の注意点がいくつかあります。
他のアルコール飲料などに比べると微量ではありますが、アルコールが含まれています。酒粕を食べたことで飲酒運転として取り締まられた例もあるので食べた後の運転や入浴は控えたほうが賢明です。
一日の摂取量は20ｇ〜100ｇぐらいが理想です。取りすぎて毒というものでもありませんが、酒粕に限らず食べすぎて良いものはありませんのでほどほどにしておきましょう。ただ酒粕の良い効果を短期的に実感したい場合、一日に50ｇは食べたいところです。ちなみに酒粕50gはこのくらいの量です。
※酒粕50gに含まれるアルコール量は、大体ビール一口分ぐらいです。
酒粕の購入方法
特別なものではありませんので、ご近所のスーパーに行けばあると思います。が、正直あまり美味しい酒粕にあたったことがありません。加熱処理などが施されている物も多いので、出来ればお近くの酒蔵などから直接購入するのがオススメです。酒蔵が自身のお酒を販売するスペースなどを持っている場合、そこに行けば大概売っています。最近ではネット通販などを行っている酒蔵も多いのでお近くに酒蔵がない場合も購入できます。お好みの酒粕を探してみてはいかがでしょう。
個人的な感想としては板状ものより粘土状の酒粕の方が好きです。
酒粕の食べ方
酒粕に含まれているビタミンや酵母、酵素などは残念ながら熱を通すと死んでしまいます。なのでそのまま食べるのが一番いいのですが、正直そのまま食べて美味しいかどうかは意見が別れます。また、粕汁や粕漬け焼きなど火を通したとしても酒粕の良いところはまだまだ十二分に残っているので、別に無理してそのまま食べる必要もありません。
今回はせっかくなので酒粕の良いところを余すところなく味わうために、熱を通さず食べる方法を紹介していきたいと思います。スタッフで試食した感想も書いていますので、参考にしてくださいね。使用した酒粕は奈良県の桜井市にある、今西酒蔵の酒粕を使用しています。ネット通販もしてるみたいです。
【酒粕スムージー】
＜材料＞ 所要時間：5分 （2〜3人分）
酒粕 50ｇ
豆乳 200ml
きな粉 10g（大さじ1杯）
バナナ 1本
作り方は全部ミキサーに入れて混ぜて完成！ガッツリ一食を置き換えてしまうスタイルです。一度に酒粕50gとれてお腹もいっぱいになります。きな粉とバナナの香りで酒粕をほぼ感じることなく食べられるので酒粕が苦手な方にもオススメです。栄養も満点なのでダイエットにもピッタリ。ちなみに酒粕は大豆に含まれるイソフラボンと一緒に摂ることで更に高い効果が得られます。
＜感想＞
かなりどろっとしていて、ヨーグルトのようでした。さらっと飲みたい方は、豆乳の量を増やしてみると良いかもしれません。このまま凍らしてみたり、ミキサーで混ぜる際に氷を入れてみても美味しそうです。酒粕よりもバナナやきな粉の味が強かったので、お子様のおやつにもおすすめです。
【酒粕ジェラート】
＜材料＞ 所要時間：2時間 （2〜3人分）
酒粕 50ｇ
牛乳 100ml
生クリーム 100ml
砂糖 50ｇ
作り方は材料を全部ミキサーに入れて混ぜて冷凍すれば完成！酒粕を裏ごししたり、砂糖をちょっといいやつにしたり、冷凍後、固まってから1〜2度ミキサーにかけて再度固めるなど少し手をかけてやると更に美味しくなります。美容とか健康とか置いといてとにかく美味しいです。酒粕が入ってても生クリームと砂糖が入ってたら・・・と思うでしょうが美味しいです。簡単に作れるので自分好みの配合を探すのも楽しいですよ。
＜感想＞
入れる砂糖の種類によって味が変わりそうです。今回は和三盆を使用したので、洋酒っぽい味がしました。グラニュー糖を使った方が、酒粕の味をダイレクトに感られそうです。酒粕の香りや味が結構感じられたので、お酒が好きなスタッフに好評でした。
【酒粕あん・酒粕みそ】 所要時間：5分
＜材料（酒粕あん）＞
酒粕 50ｇ
あんこ 50g
＜材料（酒粕みそ）＞
酒粕 50ｇ
味噌 20ｇ
作り方は混ぜるだけです。あんの方はパンに塗ったりお餅につけたり、味噌の方は納豆に入れたり味噌汁に入れたりちょこちょこと摂取するタイプです。酒粕多めで作っているので分量は適当に味見しながら変えてください。酒粕あんバターパンとかは美味しいですが太ります。白和えなどに酒粕みそを加えるとヘルシーで栄養も満点です。ちなみに間違って酒粕とあんこと味噌全部混ぜちゃったー！ってなっても案外美味しいです。
＜感想＞
酒粕あんはどちらかというとあんこの味が強く、酒粕みそは酒粕の風味がしっかりと感じられ味噌の甘みが強くなったように感じました。どちらも毎日食べても飽きない味で、いろんな食材に合わせて食べていただけそうです。
さいごに
いかがでしたか？試作で酒粕を食べ続けたスタッフは、気がつくとお肌がツルツルになっていたと酒粕の効果を実感しているようでした。美容にも健康にも良くて、その上美味しく食べられるなんて優秀な食品ですね。みなさんも明日の晩ごはんに使ってみてはいかがでしょうか？
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