皆さんは最近、繕い物をされたことがありますか?
社会で働く女性が増えるに従って、繕う時間と手間を考えたら新しいものを買う方が早いと思われる方も多いと思います。少しだけ手間はかかってしまいますが、捨てる予定にしていたものが他人とは違うオリジナルに生まれ変わるとしたらどうでしょうか?
今回は、身近にある靴下や下着の修繕を可愛らしくできる「ダーニング」という方法をご紹介したいと思います。
聞きなれない言葉「ダーニング」
ダーニング(darning)とはヨーロッパで伝統的に行われている、衣類の穴あきや擦り切れた箇所を修繕する針仕事です。日本でいうところの「かけはぎ」に相当します。
テレビや雑誌、SNSで大注目を集めるようになってから、最近では街の手芸屋さんでもダーニング用品を置いているところがあったりして、日本でも徐々に知名度が上がっているのではないでしょうか。
必要なものとしては、下の写真のような”ダーニングマッシュルーム”と呼ばれる、繕う際の土台にするものがありますが、これでなくても他のもので代用できるものがたくさんありますので、まずは家の中を探してみてくださいね。
実際にダーニングを試してみました
準備したもの
・絹糸(繕い物の素材や厚みに合わせる)
・針(クロスステッチ針など糸の太さに合わせて用意)
・ハサミ
・「ダーニングマッシュルーム」の代わりになるようなもの(電球やガチャガチャのカプセル、ラップの芯等でも)
・ヘアゴムなど
今回は、マリーキッズの試作品に出来てしまったシミにダーニングしていきたいと思います。
土台は、会社にあった糸のコーンを使ってやってみました。
まず、シミの部分が中央に来るように土台に生地をかぶせて輪ゴムで縛ります。
この時、あまり生地を引っ張りすぎないように注意してくださいね。
糸の端は後から処理するので、玉結びはしないで10cmほど余しておきます。
小さくすくいながら縦に糸を渡していきます。
縦が完成したら、次に横糸を渡していきます。
同じように小さくすくいながら、縦糸を一本おきに針で拾いながら横へ糸を渡していきます。
今回はわかりやすいように縦と横で色をかえてみました。
毎回きちんと隙間を埋めるように形を整えてあげてくださいね。
形を整える時は、フォークやクシを使うとやりやすいです。
糸の後始末は、それぞれの糸端を裏へ出して、縫い目へくぐらせます。
完成はこんな感じになりました。
ちょっと歪ですが、その歪みもご愛嬌です!
実際にしてみて分かったこと
・今回は初めてだったこともあり、2時間ほどかかって完成しました。お裁縫が好きな方ならもっときれいにスピーディーにしていただけそうです。
・完成した形が少し歪だったので、あらかじめ範囲を決めて印をつけてから始めればよかったと思いました。
・使った糸が細めだったので2本取りでやってみましたが、もう少し太めの糸で1本取りで繕った方がより簡単にキレイに仕上がりそうです。ただ、生地よりも太い糸を使うとダーニングした場所だけが硬くなってしまって、他の部分と馴染まないという難しさもあるので注意したいところです。
繕ってみると短時間で完成するのに達成感があり、可愛らしいインナーに生まれ変わってくれたので満足でした。次は色や形を変えてやってみたいと思います。
靴下にたくさんダーニングしているスタッフを発見!
シルクふぁみりぃには、穴が空いてしまったところを何度も修繕して大切に使っているスタッフもいます。こうやって見ると、チャコールグレーの5本指靴下も、ダーニングした箇所が色とりどりのポイントになって可愛らしいです。大切に使っている気持ちも伝わってきますね。
さいごに
昨年はアメリカの大手ファストファッションのメーカーが日本から全店舗撤退するなど、大量生産、大量消費が受け入れられなくなってきたと感じる出来事がありました。
「たくさんはいらない、本当に良いものが欲しい」そんな声が多く聞こえるようになった時、シルクふぁみりぃの真価も問われているような気がします。初めてのダーニングは完璧な出来栄えとまではいきませんでしたが、修復箇所がオリジナルデザインのように感じられ愛しさが増したので挑戦して良かったです。これをきっかけにご興味を持ってくださいましたら嬉しいです。
ダーニングにつきましては弊社スタッフブログでも紹介しておりますので、お時間がございましたらぜひ一度チェックしてみてくださいね。
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