朝晩の冷え込みが厳しい季節がやってきました。温かい毛布の準備はもうお済みですか?
数ある毛布の中でもシルクの毛布は高価なものだけに、購入するとなるとどうしても二の足を踏んでしまいがちです。
でも、人生の3分の1が睡眠時間だと考えれば、どんな寝具で過ごすのかはとても重要なことですよね。
今回はシルクの毛布が素晴らしいと言われる理由を考えてみたいと思います。
お肌に優しい
シルク繊維は天然の保湿成分、セリシンで覆われています。
このシルクが持つ理想的な天然の保湿成分セリシンは、人間の肌に含まれる成分と極めて近い組成であることが証明されています。
だからお顔周りやお肌に直接触れても刺激を受けることがほぼありません。
また、セリシンは肌への吸着性がとても高くて乾燥や渇きからお肌を守り潤いを保ってくれるので、冬の乾燥する時期には特に嬉しいですね。
機能性が優秀
人は誰でも寝ている間にコップ1杯~1杯半くらいの汗をかくといわれています。これは深い眠りに入るときに体温をさげるためにかく汗で、体の正常な働きです。
シルクは吸湿性が綿の1.3~1.5倍、放湿性も綿の1.5倍もあるとても優秀な繊維なので、寝床に余分な湿気がこもらず快適な睡眠をサポートしてくれます。
また、保湿性・吸湿性に富むシルク製品は合成繊維製品のような静電気は起きにくい特性もあります。
帯電が起きづらくホコリを寄せつけないシルクは、アレルギーの予防対策としても頼りになりそうです。
肌触りが気持ちいい
「肌触り」は小さな子どもから大人まで、眠りに入るためにとても重要だと思いませんか?
寝床にお気に入りのぬいぐるみや抱き枕など、自分が気持ちの良いと思った素材が近くにあると人は安心して眠りにつけると思うのです。
天然繊維の中で最も細いシルクで作った毛布には、身体を包み込むようなしなやかさがあります。そして肌触りはウールなどとは違い独特ななめらかさがあります。
シルク毛布に包まれて1日の終わりを迎えることができれば、これほどのリラックスはないと思います。
一年中使える
シルク繊維は単調な化学繊維とは違って、複雑な構造のため、表面は平らではありません。一本の糸にまとめられたときに繊維と繊維の隙間に多くの空気が含まれます。
そのため、熱伝導率が低くなり外気からの暑さ・寒さを調節します。
冷房の効いた部屋で寝ることが多い現代では、シルクの毛布は夏場でも活躍してくれるので一年中片付けなくても大丈夫なことが多いです。
保温性においては毛布の厚みが温かさに比例します。
薄手のシルク毛布をお使いで、寒いと感じる時には羽毛布団など他の布団との組み合わせもおすすめです。
その際にはシルクの毛布はお肌に一番近い一枚目にご使用くださいね。
参考文献:「シルクについて」
気になるお洗濯は?
シルクは基本的には抗菌性が高いので、普段使いをしている間は細菌の繁殖をあまり心配する必要はありません。
季節が合わなくなり長期保存する前にはお洗濯をして防虫対策えおして保存してください。普段のお手入れは、布団掃除機や掃除機等がおすすめです。
シルクの欠点として水洗いに非常に弱いことがあります。そのためシルク毛布のお洗濯も信頼のおけるクリーニング店に出してもらうことが基本です。
ただ、お客様の中にはクリーニングした時の化学薬品の匂いがどうしても受け付けないという方がおられます。
そのような場合にはシルク毛布の風合いが損なわれることをご了承いただいた上で、ご自宅でのお洗濯を提案しています。
お手入れ方法は「シルク毛布のお手入れ方法について」をご参考になさってみてくださいね。
合わせて読みたい記事