敏感肌で、市販の化粧品がなかなか使えない村上です。
そんな私が夏に愛用しているローズウォーターをご紹介します。
過酷なほどの直射日光に晒される夏は、日焼けや皮脂詰まりなどの肌の炎症が起きやすい季節です。
今回は、お肌が熱で敏感になっている季節に、ぴったりのセルフケアをご紹介します。
ローズウォーターって?
ローズウォーターとは、薔薇を蒸留して得られる液体のことです。
バラの花を水蒸気で蒸留する「水蒸気蒸留法」によって作られています。
バラは水蒸気で蒸留されることで、ローズオイルとローズウォーターに分離します。
ローズウォーターには余計な成分が入っていないため、敏感肌の方も化粧水として安心して使えるうえ、顔だけではなく全身に使用できます。
※敏感肌の程度には個人差がございますため、必ず最初にパッチテストをしてからお使いください。
ローズウォーターの効能は?
ローズウォーターは、熱を下げる「冷性」の性質を持つため、化粧水として使用すると、抗菌・消炎・鎮静作用があり、日焼けやニキビ、赤み、肌荒れなどに効果を発揮します。
ポリフェノールを豊富に含んでいるため、抗酸化作用にも優れており、シミやシワなどの原因である「活性酸素」を除去してくれるという効能もあります。
また、収れん作用もあるので、お肌の引き締めや、たるみにも効果を発揮します。
まさに夏の開いた毛穴と、火照ったお肌にうってつけなんです。
スキンケアは季節に合わせて変えてみましょう
もっともお手軽な方法は、夏のお肌のコンディションに合わせて、普段使いの化粧水をローズウォーターに変えてみること。
敏感肌の方や、部分肌(混合肌)の方の中には、化粧水を季節に合わせて使い分けているという方もおられるのではないでしょうか。
私は肌をさっぱりさせたい夏にはもっぱらローズウォーターを使っています。 (冬はもっと保湿効果の高い化粧水に切り替えています。)
暑くて神経が興奮気味になり、イライラしてしまいそうな時にも、ローズウォーターを使うと薔薇の良い香りがふわっと広がり、気分を静め、リラックスさせてくれます。
薔薇の香りには女性ホルモンのバランスを整えてくれる効果もあります。
★ワンポイント★
皮脂が気になる暑い日には、コットンにローズウォーターを含ませて、拭き取り化粧水として使用するのがおすすめ!更にさっぱりした使用感を楽しめます。
直射日光で眼が疲れたときにはアイパックもおすすめ
夏は、運転時の日差しなどで目の疲れやすい季節でもあります。
眼精疲労が著しいときには目元もケアをしてあげましょう。
ローズウォーターを使ったアイパックをご紹介します。
使うものは純粋なローズウォーター(不純物の入っていないもの)と、コットン2枚だけ。
ローズウォーターをコットンにたっぷり含ませ、軽く絞って瞼の上にのせてみてください。
このとき、ローズウォーターがやや垂れるくらい、あるいはコットンが水分で透けてしまうくらい、ローズウォーターをたっぷり使うのがポイントです。
そのまま目を閉じて、約10分から15分程度、ひんやり感を満喫したらケア終了です。
眼はあたためてケアする派と、冷やしてケアする派に分かれますが、インドの伝統医学・アーユルヴェーダの考えでは冷やした方が良いのだとか。
夏場の眼は特に熱のダメージを受けているので、冷やしてケアするのがおすすめです。
★ワンポイント★
冷蔵庫であらかじめローズウォーターを冷やしておくと、ひんやり感が倍増して効果的です。
日焼けして痛みが出てしまったお肌のケア方法は?
日焼け後に肌が赤くなって、「痛い」「ヒリヒリする」といった症状が見られる場合、皮膚が軽いやけど状態にあります。
まず、冷たいシャワーや濡れタオル、保冷剤を利用して日焼けした部分のほてりを沈めましょう。
ヒリヒリした痛みやほてりが治まったらローズウォーターをたっぷり使い、しっかり保湿をします。
この時にはコットンは使わず、手のひらで優しく浸透させると刺激を最小限に抑えられます。
※ローズウォーターがしみる場合には使用を中止してください。
保湿ができたらその上から、オリーブオイルやワセリンなどの油分を補給してあげると、乾燥による痒みが軽減します。
効果・効能部分に『やけど』の表記がある市販の軟膏の使用もおすすめです。
火傷した皮膚の皮が剥け、新しい細胞の皮膚と入れ替わって状態が良くなるまで、ローズウォーターとオイルによる保湿は毎日行いましょう。
逆に、夏に注意したいスキンケアは?
紫外線の強い夏場には、光毒作用のある柑橘類を使用したスキンケアは、できるだけ避けましょう。
柑橘類に含まれているソラレンが紫外線に反応することでシミの原因になってしまいます。
どうしても使用したい時にはこれから日光に当たる朝や昼ではなく、夜間に使用するようにして、しっかりと成分を洗い流すように注意しましょう。
スキンケアだけでなく、夏は柑橘類を食べる時間帯にも注意が必要です。
ソラレンは食後2時間後から効果を発揮し、その後7時間は光毒性の効果が続くといわれています。
もちろん、日焼け止めで紫外線をブロックする対策を怠らないことも大切です。
季節に合ったケア方法を取り入れて、夏の身体を労りましょう。