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2022.1.26 カテゴリ | ふぁみりぃコラム

美味しい繊維ランキング!〜ムシが大好きな素材はどれ?〜

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天然素材の衣類、特に獣毛系の衣類が好きな場合に避けられないのが衣類の食害です。

15年以上天然素材、特にシルクを主とした衣類に関わってきましたが、食害にはとにかく気を使います。衣類害虫の侵入経路的に生産過程で侵入されることはまず無く、糸・商品になってからの保管中に食害にあうことが多いです。

今回は今までの経験をもとに衣類害虫の気持ちになって美味しい繊維をランキング付けしていこうと思います。どんな繊維が虫に人気(=食べられてしまいやすい)なのか、みなさんもぜひ予想しながら読んでみてくださいね。

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5位 コットン!

正直あまり美味しくない!繊維は柔らかいけど、口の中の水分が全部持っていかれる気がして出来れば食べたくない。ただ、人が着て皮脂がついた状態のものは美味しい。結構かんたんにありつけるのは正直ありがたいけど、早く食べないとすぐに持ち去られてしまう。汗を拭いたタオルなどが人目のつかない場所に落ちてるのを発見したら超ラッキー。

基本染料がついてるか漂白されてる上に大して美味しくもないので、皮脂でもついてないと食べる気にならなかったけど、最近柔らかくて染色・漂白もされてないものをよく見るようになったのでランクイン。

 

4位 シルク!

皮脂などのトッピングがなくても美味しく瑞々しく繊維が非常に細いので食べやすい。繊維が硬く歯ごたえがあるのが唯一の欠点。食べ続けると顎が疲れる。そしてガードが固くあまりお目にかかれない。一度見つけるとコットン等と違いずっとそこにある事が多く、落ち着いて食べられるのは◎。

染色されてないものもそこそこあり、味は言うことないけどガードがめっちゃ固いのがマイナスポイントで4位。見つけたらラッキーと思って居座ろう。

 

3位 アンゴラ

最近はめっきりお目にかかれなくなってしまったけど問答無用で美味しいウサギの毛。ただ細い繊維と太い繊維が混在していて細い繊維は食べやすいけど太い繊維は食べにくい。基本染色されてるけど気にならないぐらい美味しい。ただ全然お目にかかれ無くなったのとガードが固いせいで、なかなか出会えないのが悲しい。

 

2位 ウール!

皮脂がついてなくてもそこそこ美味しく食べごたえがある。コットンほどではないが結構かんたんにありつける上、皮脂がついたものもお目にかかりやすい夢の食材。持ち去られるか落ち着いて食べられるかは半々ぐらい。

ただ最近では染色もさることながら、繊維そのものが食べにくいものでコーティングされていたり、コットンみたいにパサパサしていたりする。気合を入れれば食べれらるが、正直なぜそのままで良いものにこんな事をするのか謎。

不動の1位と思われたウールだが、最近はウールであってウールじゃないものが多くなってしまったのでまさかの1位陥落。復権を心から願っています。

 

1位 カシミヤ

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アンゴラと同じぐらい美味しくさらにアンゴラと違い繊維が細いもので統一されている完全食品。今まではシルクと同じぐらいのレアものなので1位になることはなかったが最近は急に絶対数も多くなり、ガードもゆるくなり染色はあるけどウールのような謎の加工はされないので堂々1位に!

 

まとめ

まず、味の批評については筆者の勝手な解釈なのであまり気にしないでください。

糸の染色・加工等についてはやはり染めたものや加工を加えたものは食べられにくく、手を加えてないものは食べられやすくなっていく傾向があるように感じます。そう言ってしまうと加工等は加えたほうが良いように思えますが染色・加工等は繊維へのダメージ、機能性の低下を招くことになるので一長一短と言わざる得ません。

特にウールについてはシルクふぁみりぃでも多く取り扱いがありますが防縮加工等をキツくかけたものは扱いは易くなりますが肌触りや保湿・抗菌などの機能性がやればやるほど落ちていくので複雑な気分になります。

なお、繊維を食べる虫は数種類おり、好む繊維の傾向も変わりますが基本一緒くたにしています。

思いつきで書いたので正確でない描写や不快になる表現等あるかもしれませんが本記事が防虫の一助になれば嬉しいです。

 

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