新年が明けてから寒い日が続いています。気温の低下とともに湿度も下がって、お肌の乾燥に困っている方も多いのではないでしょうか?
乾燥して敏感になったお肌にも優しいシルクの肌着は、吸湿性に優れ、肌触りや着心地が良い反面、縮みやすく・耐久性に難があるというデメリットがあります。今回はシルク素材の買い替え時はいつ?ということをテーマにお届けします。
1つ目のサイン
それは、肌着や靴下自体の劣化を感じる時です。一般的にシルクは天然繊維のコットンに比べてもデリケートな素材なので、使用頻度や使い方、お洗濯方法などによる個人差が出てきやすいです。具体的には以下のような状態でしたら買い替え時と思っていただけたらと思います。
1.絹生地が薄くなっていたり破れている
2.絹生地がかなり硬くなっている
3.絹生地が黄ばんだり黒ずんだりしている
4.ゴムが伸びたり伸縮糸が外に出てきている
5.商品の形状が歪んできている
見た目にも傷んでいる肌着は、知らず知らずのうちに着ることを遠ざけてしまうように思います。「着るのが嫌になった時」には新しく購入することを考えてみてくださいね。
もう1つのサイン〜セリシンの効果が感じられなくなった時
今回、改めて店主にこの質問をぶつけてみたところ、買い替え時の目安としてセリシンの効果が感じられなくなった時と答えてくれました。
店主がそのことを一番顕著に感じる場面は、諏訪繭腹巻にあるそうです。諏訪繭は化学処理を何も施していない繭糸で、セリシンがほぼ残っているため最初は絹とは思えないほどゴワゴワとした手触りです。それが使用と洗濯を繰り返すうちに、少しずつセリシンが溶け出して柔らかくなっていくのです。
店主の場合は諏訪繭腹巻をつけているのに、肩こりが取れないなと感じた時が買い替え時の目安になっているそうです。
見た目にはそこまで劣化していなくても、何か体調が今までと違っていると感じたなら、それは身体から発せられる「買い替え時」のサインかもしれません。
一般的には、製品にする際にセリシンはほぼ無くなるのですが、染色をしていない生成色の製品やワイルドシルク製品にはセリシンが残っています。
アンゼリカ製品にもセリシンが残っておりますので、セリシンの効果をご体感くださいませ。
シルク毛布にも買い替え時はあります
シルクふぁみりぃ製品の中でも高価な部類に入るシルク毛布ですが、化学繊維で作られたマイヤー毛布が10年ぐらい使っても大丈夫なのとは違って、長く使ってもらえたとしても3〜4年が目安だと思います。
シルクの中に含まれる吸湿や放湿、保湿、抗酸化作用といった作用をもたらすセリシンは水溶性たんぱく質からできているので、人間の汗など老廃物を吸収することで毎日少しずつ減少していきます。
シルク毛布をご使用になる時には、まずは掛け毛布として数年、その次には敷き毛布としてお使いください。その後にはペットに譲られたりと最後まで楽しんで使っていただけると思います。
シルクふぁみりぃのスタッフの中には、シルク毛布を毎年買い替える人がいます。彼女は「とても贅沢に思われるかも知れませんが、サプリメントのように自分の健康を支えてくれるものと思えば決して高くはないんです」と話してくれました。毎年新調した毛布で寝る時には本当にぐっすり眠れるそうで、やはり今までの毛布は効果が薄れていたんだなと実感できると言っていました。
最後まで使い切る
買い替え後、もう使わなくなったからといって簡単に捨てるのではなく最後まで大切にしたいですよね。
以前の記事で「使い古したシルクふぁみりぃの製品を再利用しよう!」という中でも何点か紹介していますが、今回も店主やスタッフからの新たな提案をご紹介したいと思います。
1.肌着(トップス)の袖の部分は比較的傷みにくいので、切り取ってレッグウォーマーにする
2.女性の大切な膣を守る「おりものシート」のように使う
3.適当な大きさに切ってお風呂で全身を洗う(肌がすべすべになるそうです)
4.適当な大きさに切って拭き掃除に使う(汚れがよく取れるそうです)
皆さんもいろんなアイデアで最後まで使い切っていただけたら幸いです。
さいごに
たくさんのお客様からシルクの買い替え時はいつですか?という質問はたくさんいただきます。見た目の変化による時だけでなく、シルクの心地良さを感じられなくなった時や体調の変化で気づく時等、いろいろとあります。
今まで特に気にしていなかったことにアンテナを張って、自分に合ったシルクの買い替え時に気づいていただくための参考にしていただけましたら嬉しいです。