ナチュラルカラードコットンと呼ばれる色がついたコットンがあることをご存知ですか?
その名の通り自然の状態で色がついているコットンです。ベージュっぽいもの、茶色いもの緑がかったものなどがあります。
ナチュラルカラードコットンはそもそも色がついていることから着色等がきれいに上がりづらく、白色のコットンと違い品種改良がそこまで進んでいないことから糸にしにくいと敬遠されがちな綿です。
そんなナチュラルカラードコットンですが、あまり知られていない底力を秘めたコットンでもあります。
今回は是非、そんなナチュラルカラードコットンで作った糸を紹介させてください。
なぜ色がついているの?
そもそも綿の品種改良が始まる前の古代、綿の原種には色がついていたと考えられています。
そこから営々と品種改良が行われ、細く、長く、白い綿が作られました。
ナチュラルカラードコットンはおそらく、綿が世界中に広まっていく過程でその地域に土着し品種改良が止まった品種だと思われます。
ちなみにナチュラルカラードコットンの色はタンニンの働きによって出る色です。
そしてタンニンには活性酸素を抑制し抗酸化作用があります。UVカット効果、抗菌効果などの機能性も高く着色以外は良いことしかありません。
糸にしよう!
シルクふぁみりぃではコットンだけの糸をあまり使いません。大概、シルクを20%混ぜて使うことが多いです。
それ以上混ぜてしまうとコットンの柔らかさとシルクの硬さがぶつかってしまいあまり良い肌触りになってくれません。
20%だけ混ぜてあげることで柔らかいコットンにシルク独特のなめらかさがプラスされて素晴らしい肌触りになります。
当然今回もシルクを20%混ぜることにしたのですが、せっかくのナチュラルカラードコットンに普通のシルクを混ぜることが、なんだかすごく残念な気がしました。
色がついていて、品種改良が止まっていて、機能性は高い・・・・
シルクでいうとワイルドシルクというシルクと境遇が全く同じように思えました。
ワイルドシルクは品種改良されていない、自然で生きているカイコが作り出すシルクです。
(シルクとワイルドシルクの違いはこちらの記事で詳しくご紹介しています)
ナチュラルカラードコットンもワイルドシルクも人に管理、経営されなくても自然で生きていける強さを持っています。
思いついたらやってみよう!と早速作ったのが”オーガニックナチュラルカラードコットン”と”ワイルドシルク”で作った糸です。
作り方はオーガニックナチュラルカラードコットンのワタ、とワイルドシルクのワタを混ぜ合わせて糸にします。
シルクは基本的に全てオーガニックなので(※農薬等を使用するとカイコが死んでしまうため)原料は完全にオーガニックです。
サンプルの出来は?
糸ができただけではなかなか良し悪しはわかりませんので、生地を作り風合いを確かめてみました。
コットンの柔らかさにワイルドシルクのシャリ感となめらかさがプラスされてなんとも言えない気持ち良さになっています。
靴下も作ったので真夏日に一日中履き倒したのですが、快適に過ごせました。
汗もよく吸ってくれ、湿った感じもせず、あまり臭くもならず、パイルに編んだものだったのに暑さも感じませんでした。
全くの生成で一切染色していませんが、ナチュラルカラードコットンの色が良い感じに効いていてクルミのような自然な色に仕上がっています。
ナチュラルカラードコットンとワイルドシルクの糸で作る予定の商品たちをご紹介します
2020/9/16〜 販売開始の商品
今後、販売予定の商品
◆フォックスコットンシルク キッズ 3分袖インナー(S・SS)
関連ブログ:01
他にも、ショーツ、スパッツ、タンクトップ、キッズタンクトップの販売を予定しております。
楽しみにしていてくださいね。
合わせて読みたい記事