最近、ラジオ体操にハマっています。
みなさま、ラジオ体操には第1〜第3の3種類があるのはご存知でしょうか。
第1~第3を続けてすると15分ほどかかるので、ちょうどいい運動になります。(肩こりが軽減された気がします)ラジオ体操第3は結構難しいのですが、You Tubeなどにお手本動画がたくさんあるので、ぜひお試しくださいね。
メールやお電話にてお客様から、毎日さまざまなお問い合わせをいただいております。
肌触りや生地の違い、厚さやサイズの比較などなど…。中にはシルクふぁみりぃ製品という枠を超えて、絹糸の違いをご質問いただくことも。
お客様とのやりとりを通じて、日々、私も勉強させていただいております。
今回は、よくいただくご質問の中から絹の豆知識をまとめてみたいと思います。(私自身の復習と健忘録も兼ねて 笑)
絹糸の種類について
絹糸は蚕が作った繭から紡いだ繊維を撚り合わせて作った糸のことですが、繭のどの部分を使うかで、名前や肌触り、用途が違ってきます。
下のイラストは繭を半分に切ったイメージ図です。
①ケバ
繭の一番外側です。汚れていたり、外界から守るために繊維が硬く繊維長も短いため、正絹や絹紡糸にはできません。撚り合わせて絹紬糸として使用されています。
②キビソ、④ビス
蚕が糸を吐き始めたばかりの「キビソ」と糸の吐き終わりの「ビス」は外側同様、繊維が硬かったり汚れが多く、そのまま絹糸にすることはできません。絹紡糸や絹紬糸として使われます。
③生糸
一般的にイメージされる絹製品は、この部分の繊維を使って作られます。
また、生糸とは繭から引き出した繊維を撚り合わせて一本にした糸そのものの名称でもあります。(ややこしいですね)
撚り合わせたばかりの糸は、繊維のまわりを覆っている天然成分(セリシン)が残ったままです。セリシンは美容にもとてもいいのですが、そのままだと独特のシャリ感が残ってしまうので、やわらかい肌触りにするために洗ってセリシンを落とします。この工程を「精錬」といいます。絹製品は、この「精錬」後の生糸を使って作られています。
ちなみに、シルクふぁみりぃの諏訪繭製品は、あえて「精錬」をしていないので独特のシャリ感が残っています。
★★諏訪繭製品はこちらから一覧でご覧いただけます↓
国産繭を使用しておりますので、岡谷シルクブランドにも認証されています!
また、ゴールデンシルク製品は最終仕上げ(ソーピング)をしていないので、他のシルク製品よりもセリシンが残った状態です。
セリシンの効果を残しつつ、最初のご着用からなめらかな肌触りでお使いいただけるので、天然成分セリシンをお試しいただくには最適な生地です。
★★ゴールデンシルク製品はこちらから一覧でご覧いただけます↓
また、生糸はさらに下記の3つに分かれています。
●正絹 (しょうけん)
細くて長い糸を撚り合わせ、決められた一定の太さの絹糸にしたもの。
長い繊維を撚り合わせているので、糸の表面がとてもなめらかです。お着物に使われる絹糸なので、絹といえば正絹を思い浮かべる方も多いかもしれません。
こちらの記事でさらに詳しくご説明しています。
●絹紡糸(けんぼうし)
正絹よりも短い繊維を撚り合わせて作った糸で、糸の表面に凹凸があるぶん、ふんわりとした肌触りになります。
シルクふぁみりぃで用いている絹糸はほとんどがこの絹紡糸です。
こちらの記事でさらに詳しくご説明しています。
●絹紬糸(けんちゅうし)
さらに短い繊維は、正絹や絹紡糸を作るときにこぼれ落ちてしまいます。
これらを撚り合わせて作った糸を絹紬糸といい、シルクふぁみりぃでは「エコシルク」とよんでいます。
こちらの記事でさらに詳しくご説明しています。
シルクふぁみりぃでは絹紬糸(エコシルク)も積極的に用いています。素朴な風合いと、お洗濯を繰り返すことでふんわりとした肌触りに変わっていくエコシルクのファンも、実は多くいらっしゃるんですよ。お買い求めいただきやすい価格で、リピートしやすいことも人気の理由かもしれません。
★★エコシルクを用いた人気商品のご紹介です。
エコシルク5本指靴下 M(女性にお使いいただきやすい大きさです)
エコシルク5本指靴下 L・LL(男性にお使いいただきやすい大きさです)
日本では昔から「着物(正絹)=高級」というイメージが強いためか、正絹が最も高級で、絹紡糸は「安価で質が良くない」と思われがちです。
ただ、最近はコットンやリネンとあわせてシルクも身近な衣類に使われることが多くなってきました。インナーや靴下など肌に近い部分で着用する衣類では、やわらかい肌触りのほうが好まれる傾向にあるので、正絹よりもやわらかく仕上がる絹紡糸はインナー類に適した絹糸といえます。
さいごに
シルクふぁみりぃでお仕事させていただいて、絹糸に種類があることを知りました。同時に、絹糸を使ってインナーや靴下まで作ることができることも。(それまで、シルクといえばお着物か一部の高級衣料品に使われる繊維だと思っていたので、とてもびっくりしました)
これからも商品選びにご参考いただける豆知識など書かせていただければと思っております。
皆様にシルク製品をより身近に感じていただけるお手伝いができましたら嬉しいです。
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