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2019.7.10 カテゴリ | ふぁみりぃコラム

【スタッフの愛用品】 〜5本指フィットシリーズ〜

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色んな5本指フィットシリーズを履き続けて15年!職権乱用して色々な素材の5本指フィットをほぼ自分のために商品化している自分が、各5本指フィットの良いところ悪いところを説明していきたいと思います。わかりやすいように評価項目を設け、三段階の★で評価してみました。冗長な文章が苦手な方は読み飛ばしてそれだけでも見てくださるとうれしいです。

 

5本指フィットが好きな理由

自分はじーちゃんも父ちゃんも足がクサい足クサ界のサラブレッドとして生まれ、子供の頃から夏がくるとあぐらをかいたりしゃがんだりすると自分の足のニオイにウンザリするほどでした。あまり気持ちの良い話でなく申し訳ありません。

 

この仕事をはじめて冷えとり用の絹100%5本指靴下を売り出し、履いてみるとニオイはかなりマシになるのですがやはり一枚では履きづらい、かといって冷えとは無縁でしたので重ね履きは暑い。そんなとき出来てきたのが絹コットン5本指フィットでした。内側にはすでにワイルドシルクが使われていて生産者曰く使った理由は「普通の絹より安いから」ということでした。

※現在は、その時々によりますがワイルドシルクのほうが高いときが多いです。シルクとワイルドシルクの違いはこちらの記事をご参照下さい。

シルクとワイルドシルクは何が違う!?

 

しかし、これを履くと足のニオイが全く気にならなくなるんです。その後、ワイルドシルクの100%5本指靴下等を作っていくうちにワイルドシルクを身につけると足のニオイが無くなると気づき始めました。自分にとっては糸使いの面白さやシルクの不思議さを教えてくれた思い出深い商品です。

 

各5本指フィットシリーズの”極私感的”評価

フィットシリーズ使用歴15年かつ企画や糸の手配等もしている自分が、”全くの私感のみ”で各フィットシリーズを色別に6つの評価項目で評価してみました。個々人によって感じ方は違うかと思いますが商品選びの参考にしていただければ幸いです。

 

【各評価項目の詳細】

a.  柔らかさ・・・履いた際の生地の柔らかさ

b. 肌なじみ・・・履いた際の違和感の無さなど

c. 機能性・・・消臭抗菌や速乾、冬でも足を乾燥させないなどの機能の充実度

d. 永く使える・・・快適にはける期間

e. 温かさ・・・履いた際の温かさ

f. 見た目・・・知り合いに見られたときの反応等

※どのフィットも内側シルクなので基本的には快適に履けますが、その中でも三段階の★で評価をつけています。

 

 

 

1. 絹コットン5本指フィット

0033

 

【生成】

0033KN

外側はオーガニックコットン、内側はワイルドシルクの優等生タイプフィットです。一日履いてもニオイは気になりません。ほぼダメージを受けたことのないオーガニックコットンとワイルドシルクなので洗濯等のダメージを与えるとかなり頑なになってしまう欠点があります。あと原料のままの色なので知り合いに見られると「なにそれ?」と言われたりします。

 

 

【黒】

0033BK

外側は黒く染めたコットン、内側は黒く染めたシルクの一番人気のフィットです。機能性は控えめ、それほどニオイは消してくれません。黒は染料もかなりきついものを使用するのでやはり履き始めは違和感があります。ただ、黒く染める段階でかなりのダメージを受けているので柔らかく、洗濯しても柔らかさが続きます。黒色なのできちんとした場でも問題なく履けます。

 

 

 

 

2. 絹ヘンプリネン5本指フィット

絹ヘンプリネン

 

【生成】

0028KN

外側はヘンプ、内側はワイルドシルクのかなりマニアックなタイプのフィットです。麻の中でも抜群の機能性を誇るヘンプとワイルドシルクのタッグなので機能性は素晴らしいです。消臭効果はモチロン、いつでも足をサラサラに保ってくれるので夏場は最強です。ただ、生地はかなり固く、肌なじみは悪いです。2〜3回洗濯をすると大分履きやすくなります。丈夫ですが内側のシルクがどうしても摩耗していき、ほぼヘンプ靴下になると履くのがしんどくなってきます。見た目は生成なのでお察し下さい。
ヘンプって何?という方はこちらの記事をご参照下さい。
この春注目の天然繊維、”ヘンプ”をご存知ですか?

 

 

【各色】

0028CL

外側は染色リネン、内側は各色に染めたシルクのキレイ系フィットです。ヘンプよりは柔らかく履きやすいですがコットンと比べるとやはり固く感じます。黄色や青やグレーがあり、リネン独特の光沢があるので面白い見た目でサンダルを履くときによく黄色を履いています。機能性はまーそれなり、臭いは気になりません。洗濯することでリネンの余計な繊維が落ちていき薄地の靴下になっていきます。繊維が落ちる際にキレイに落ちると長持ちしますが、毛玉ようになりそれが落ちる際に穴のようになってしまうことがあります。

 

 

 

 

3.絹ウール5本指フィット

0023のコピー

 

【チャコール】

0023CHC

外側は防縮ウールのチャコール、内側は黒く染めたシルク、冬場は一番人気のあったかフィットです。個人的にはやはり絹コットンの黒と同じく履いたときの違和感が結構あり、ウール独特のチクチク感も多少ありますがどちらも2〜3回洗濯するとなくなります。機能性はほどほどですがとにかく温かいです。夏場に履くと蒸れて脱ぎたくなります。チャコールなので見た目は良いです。

 

 

【グレージュ】

0023BG

外側は防縮ウールのベージュ、内側はワイルドシルクの個人的には最強のフィットです。かなり温かいですがなぜか夏場に履いても快適です。キャンプに行って2日ぐらい履きっぱでも臭くならず蒸れず違和感もないのでずっと履いていられます。色んなフィットを7足持っていて一週間に一度まとめて洗い、また一日一枚ずつ履いていくのですがこの靴下が真っ先になくなります。

 

まとめ

個人的には色はついていないほうが快適に履け、内側のシルクはワイルドシルクが最強!という結論になりました。またどのフィットも、内側のシルクが洗濯や皮膚からの老廃物で摩耗していき、最終的にはほぼ外側素材の5本指靴下になっていきます。私感では一週間に一回ペースで履いて半年ほどでシルク感が失せます。機能性や肌なじみは悪くなりますが普通のコットンやウールの5本指靴下としてはき続けていただけますので、それはそれで楽しんでいただければ幸いです。

宣伝になってしまいますが、今年の秋冬には外側はヤクとコットンの混紡糸、内側はワイルドシルクの新作フィットを作ろうと考えています。現在、試作品段階です。
yak_pic

染色はしていませんがヤクが元々濃いブラウンなので生成のコットンと合わせることでアースブラウン杢のような色合いになり見た目を改善、内側はワイルドシルクなので最強、ヤクが入ってるので温かく機能性も抜群!だといいなぁと思いながら作っています。実際に販売できるかはまだこれからですが、ほぼ自分とフィットファンの方に喜んでいただけるように、より良いものを作っていこうと思います。

 

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