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2019.5.22 カテゴリ | ふぁみりぃコラム

アメリカ人はオーガニック志向?!

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こんにちは。スタッフの朝日です。先日アメリカに行く機会があったので、アメリカのスーパーのオーガニック事情について少し紹介させていただきます。

 

アメリカ(と言っても広いので地域によって異なるとは思いますが)は、全体的にどのスーパーもオーガニックという視点での商品が充実しています。オーガニック専門のスーパーはもちろん、普通のスーパーでもオーガニックのコーナーが必ずあります。野菜、お肉、お肉でもGrass-fed beef(草のみを飼料として飼育した牛肉)、ビーフジャーキー、ミルク、ケチャップ、はちみつ、香辛料、パン、卵(平飼い)、ナッツなど、ほぼすべての種類と言えるぐらいたくさんの商品に「Organic」という表示がついています。

 

身体に良いと言われているグルテンフリーや、NON GMO食品(遺伝子組換えをしていない農作物から製造された食品)も当たり前のように店頭に並んでいて、日本に比べるとアメリカのオーガニック市場は断然進んでいるように思いました。

 

私は今まで日本で暮らしている中でオーガニックということに注目してこなかったのですが、帰ってきてからは、事あるごとに商品の裏に書いてある成分表示をチェックしています。(添加物のことまで言いだすとキリがないのですが、日本で認可されている化学合成添加物の種類はアメリカの2、5倍以上。ということは、海外で禁止されていて日本でOKなものがたくさんあるということに…。)

 

オーガニックって何のこと? アメリカでのオーガニックって?

一言で言うと、「農薬や化学肥料を使わずに育てた農作物や畜産物のこと」です。アメリカの農務省が定めるUSDA Organicの認証には農産物、畜産物それぞれに細かい規定があります。

 

この認証を得るためには、農産物は遺伝子組換えは禁止されていますし、畜産物は飼料も100%オーガニック、ホルモンや成長促進剤、抗生物質を与えてはいけないそうです。

 

100%オーガニック原料の製品は「100%Organic」、95%以上オーガニック原料の製品は「Organic」、70%以上オーガニック原料の製品は「Made with organic ingredients」と容器包装に表示されます。95%以上オーガニックでないと、USDA Organicのマークを表示することはできないということになります。

 

なぜ、アメリカはオーガニックやヘルシーな志向が発達しているのか?

ご存知の方も多いと思いますが、アメリカは保険制度が整っていないため病気になっても日本のように安価に医療にかかることができません。病気=自己責任となり、個人の医療費負担がとても大きく、子どもが熱を出したとかそういうことでも日本の8倍ぐらい費用がかかることがあるそうです。日本では考えられないことですが、病気になって医療破産してしまうこともあるとか。

そうすると、必然的に健康意識が高まってきて、病気にならないための食生活を心掛けるという考えになりますよね。

 

アメリカでは1970年代にがん患者が増えすぎた事もあり、がんの予防にも力を入れています。例えば、非遺伝子組み換え製品には「NON GMO」という表示をつけたり、「Organic」マークをつけるなどオーガニックを取り入れやすい取り組みをしているそうです。

特に食事については、昔のアメリカのイメージでは、味が濃いもののイメージから肥満や短命のイメージがありますが、今は以前に比べると健康に関する意識は高まりつつあるようです。

 

オーガニックへのこだわりで有名なスーパーといえば

Whole Foods Market(ホールフーズマーケット)

アメリカ・テキサス州に本社があります。他のスーパーと比べて全体的に割高ですが、ほぼ全てナチュラルでオーガニックのこだわりの食材が並んでいます。店頭に並べる商品には厳しい品質基準があるそうです。

 

現在はAmazon社の傘下にあるため、Amazonプライム会員でクレジットカードを作ると、常に5%割引、商品によってはスペシャル割引もあります。(アメリカのAmazonプライムは日本のプライムとは別です。1年で119ドル(約13,000円)ほど会費がかかります。)

1プライムメンバーには、割引もあり。

2オーガニックのアスパラガス。

3上段がオーガニックのアボカド、下段が普通のアボカド。

4オーガニックのりんご。

5オーガニックのバナナ。

 

ナッツやシリアルはたくさんの種類が量り売りされています。それぞれグラム毎の価格が違うので、買いたい種類が決まったら自分で好きな量を袋に入れて量りに乗せます。それから、商品のプライスカードに書かれているナンバーを機械に入力して種類を確定すると価格シールを自分で出すことができます。価格シールを貼って、レジに持っていきます。

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その他、Whole Foods Marketには、とてもヘルシーで美味しい量り売りのサラダやお惣菜のバーがあります。自分の好きなものを紙の容器に詰めてレジに持っていけばOKです。店舗によってはセルフで使える場所が用意されているので無料のフォークやスプーン、ナイフを使って食べることができます。これもどちらかというと割高だと思いますが、野菜の質や美味しさ、好きなものをピックアップできるということを考えれば納得できると思います。

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(Whole Foods Market以外にもこだわりのスーパーはありますが、今回はこの辺で。)

 

いかがでしたか?

今回はアメリカのオーガニックについて少しご紹介させていただきました。

日本は、医療費が安いのですぐに病院に行くことができます。医療費が高くて病院に行きにくいアメリカと比べると、その分普段の健康への意識が低くなってしまう危険もあります。まだまだ日本はオーガニックの商品は少ないけれど、たくさんの商品がある中で買う側が正しい知識を持って選択していけば、健康な食生活を保つことはできると思います。必要以上に添加物が入っていないか、どうやって育てられたお肉なのか?など、確認を普段の生活の中で心がけていくことも大切ですね。

 

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