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2018.3.28 カテゴリ | ライフスタイル

この春注目の天然繊維、”ヘンプ”をご存知ですか?

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丈夫で涼しく、汗をかいてもすぐに乾いて臭くなりにくい。暖かくなるこれからの季節そんなインナーやアウターがあれば、すごく重宝しそうですよね?

コットンに抗菌加工・・は涼しくない。シルクやウールは湿気が少なければ暑さにも寒さにもパワフルに働いてくれる万能繊維ですが湿気の多い日本で汗をかくと吸湿・放湿能力がパンクしてしまいます。日本の湿気たっぷりの夏を涼しく快適に乗り切るには・・・?

 

そんな難問を解決してくれるのが「ヘンプ」!

 

ヘンプって何?

ヘンプ、聞きなれない名前かもしれませんが、リネンやラミー等の人気繊維を擁する麻の仲間です。さらさらな手触りで涼しくて、夏物の肌着やシーツやキッチン回りなどで親しまれている「麻」。現在でも私たちにとって身近な素材の麻ですが、実は人類が初めて着用した服も麻で作られていました。快適さに加え、その丈夫さは大昔の遺跡などからも元の姿を損なうことなく発見されるほどです。

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シルクふぁみりぃで使用している麻の産地は主にヨーロッパで、リネンはフランスで栽培され中国で紡績が行われています。ヘンプはフランス・ベルギー・オランダで栽培され、紡績はイタリアやチュニジアで行われています。

 

究極のエコ素材

ヘンプは非常に強く、心地よく、そしてエコな素材です。ヘンプの栽培には殺虫剤や除草剤、そして肥料すら必要ありません。どんな痩せた土地でもグングン成長し、固く乾いた土壌にメキメキ根を這わせ土をフカフカにするとともに窒素を供給し土壌を改善します。温暖化問題の一つでもある二酸化炭素の吸収率も高く、エコという言葉の意味「自然と経済の調和」を最も理想的に体現した植物と言っても過言ではありません。

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ヘンプを着るということ自体が、エコロジーでエコノミーな選択になります。

 

優れた機能

ヘンプは強い抗菌力を持ち、栽培時に農薬も肥料も必要としない強い植物です。繊維にした後もその強い抗菌力は変わりなく、夏の暑い日差しの中、汗をかいても雑菌の繁殖や臭いを防いでくれます。そして、UVカット率も麻の中では一番高くなっています。

また繊維の芯は空洞になっていて、この構造が麻の吸水・発散・通気性をよくしています。肌着やくつ下に使用すると汗を吸ってくれ、その後発散(速乾)もしてくれるという嬉しい効果を発揮してくれます。さらに、ヘンプには水に強く汚れが落ちやすいという特徴があり、洗濯をすれば大体の汚れは落とすことができます。麻はどうしても洗濯すると縮んでしまうのですが、水に濡れると繊維強度が向上するというメリットもありとても丈夫ですので、洗濯回数の多い夏にも適しています。

 

注意点

ヘンプの唯一と言ってもいい欠点が繊維が粗く感じられることです。実際に着用した時にゴワゴワして嫌だと思う人もいます。しかしヘンプは、着用するたびに柔らかくなり、着用後優しく洗濯してあげることでますます柔らかくなります。あまりにも固すぎると感じた場合は、ぬるま湯につけ置きしてあげることでゆっくりと繊維が開き柔らかくなります。また、固いためにシワも出来やすいですが、基本的にアイロンはNGです。麻のシワもおしゃれに楽しめたらいいですね。

 

さいごに

いかがでしたか?「麻」と言えば、シャリ感が強く硬い素材のイメージですが、最近は加工技術の向上によって、とても肌触りの良い製品ができるようになりました。ヘンプはお肌や環境に優しく着用感はサラサラで爽快感があるので、暖かくなるこれからの季節に活躍してくれると思います。また、アメリカではヘンプシードやヘンプオイルが栄養効果の高い健康食品として活用されているようで、その市場シェアは服飾を上回っているほどです。日本でもこれからますます注目されそうですね。皆様も注目してみてはいかがでしょうか。

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