お腹の赤ちゃんが待ち遠しい妊娠期間。その時期のトラブルによくあがるのが「むくみ」。妊娠中のむくみは生理的なものなのですが、トラブルを招きやすいので少しでも解消したいですよね。今回は、妊娠中のむくみの原因と対処法についてご紹介します。
妊娠中のむくみについて
そもそもむくみとは、体の皮下組織などに余分な水分が溜まってしまうことを言います。妊娠すると体が大きく変化していきます。それに伴って、余分な水分をうまく排出できず体内に残ってしまってむくみが起きてしまうんです。
妊娠中のむくみの発症率は30〜80%と言われ、たくさんの妊婦さんを悩ませています。
むくむ原因は?
体の変化
妊娠中は、胎児に栄養を送るために血液量が増えるのでむくみやすいと言われています。妊娠後期になると胎児も大きくなってきて、太ももの付け根にある大きな血管が圧迫され血液が流れにくくなりむくんでしまうんです。
さらに、ホルモンバランスが変化するのも原因のひとつです。妊娠中は、妊娠を維持するためにホルモンの分泌が多くなります。女性ホルモンの作用により、皮下組織により水分をためこむため非妊娠時よりもむくみやすい状態になっています。
体の冷え
手や足など体の末端は気づかないうちに冷えていることがあります。体が冷えることで血流が滞り、むくみがひどくなってしまいます。夏の暑い日はついサンダルを履きたくなりますが、できるだけ素足は避けて冷やさないようにしましょう。
運動不足
妊婦しているかどうかに関わらず、運動不足によるふくらはぎの筋力の低下はむくみを引き起こしやすい傾向にあります。血液は重力で下半身に流れ、それをふくらはぎの筋肉の収縮で心臓へと戻っていきます。ふくらはぎの筋力が低下していると、血液を心臓に戻せないので下半身に血液がたまりむくむ原因になってしまうんです。
むくみチェック
むくみの症状と生活スタイルからむくみ度をチェックしてみましょう。
当てはまる項目が多ければ多いほど要注意です。むくみやすい生活スタイルは妊娠のトラブルを招きやすいので、項目をチェックして生活習慣を見直しましょう。
参考文献:「妊娠21週未満が必見!症状と生活スタイルでわかる「むくみ度」診断&解決策 ”https://st.benesse.ne.jp/ninshin/content/?id=1785”
むくみの予防法
塩分の摂りすぎに注意
塩分の摂りすぎはむくみの原因になってしまうので、塩分の控えた食事を心がけましょう。例えば、醤油をやめてポン酢を使ってみたり、汁物を控えるだけでも減塩になります。
さらにカリウムが多い食べ物は塩分の排出を促してくれます。むくみ対策として効果がある食べ物は、バナナや納豆、ほうれん草、里芋、とろろ昆布、干しひじきなどです。比較的安価で普段の食事に取り入れやすいので試してみてくださいね。
体を温めて血行を良くする
血液の流れをスムーズにすることは、むくみの改善に繋がります。入浴時に足を良く温めてあげたり、できるだけゆとりのある服を着て、血液の流れを良くしてあげてくださいね。体調が良い時は、ウォーキング等の運動も新陳代謝が良くなるのでおすすめです。また、5本指靴下やレッグウォーマーなどで体を温めてあげるのも効果的です。
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マッサージ・ストレッチをする
妊娠中は、特に下半身に血液がたまりやすいです。ふくらはぎの下から上に撫でるようにして、やさしくマッサージしてあげましょう。また、寝るときに足を高くして寝たり、着圧ソックスも効果的です。自分の体調と相談しながら、無理のないようにマッサージやストレッチをしてくださいね。
さいごに
いかがでしたか?体に大きな変化のある妊娠中は、さまざまな不調が起こりやすい時期です。むくみを強く感じる前に少しずつでも解消法を取り入れておくと良いかもしれません。日常生活で無理なく取り入れられそうなものを選んで試してみてくださいね。
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