ヘンプ（麻）は古くから日本人に愛されてきた素材です。
現在ではヘンプを身につけたことがないという人も珍しくありませんが、古代の日本では一番身近な衣服の素材だったそうです。
成長速度が早く害虫にも強い。難しい生育条件もないという育成のしやすさが、ヘンプがよく衣服に用いられた理由の一つと考えられています。
そして今、そのヘンプの特性があらためて注目されています。
土地や環境への負担も少なく、よく育ってくれる繊維ということで、サスティナブルな素材として再評価されているのです。
シルクふぁみりぃでも、少し前からヘンプの特徴に注目していました。詳しくは「この春注目の天然繊維、”ヘンプ”をご存知ですか？」をぜひお読みいただければと思います。
今年の春夏はいろいろなヘンプ製品をご用意しました。どれも、工夫をこらして開発した製品たちです。
今までヘンプ製品を身につけたことがないという方にもぜひ興味を持っていただきたいな・・・そんな気持ちでご紹介します。
余計なことは一切していません。無染色ヘンプ100%の製品たち
無染色ヘンプ100%の糸を使って、ストールカーディとストールを作りました。
ありがたいことに、どちらも発売直後から好評をいただいています。
染色などの工程を一切加えていない、本当にシンプルな素材だけを使った糸です。素材本来の淡い色合いが美しいですね。
糸に合わせて、使い心地にはこだわりつつもシンプルな製品に仕上げました。
かばんに一枚入れておけば、色んな場面で活躍してくれることでしょう。
固いヘンプの糸はとても編み上げるのが難しく、水に浸して柔らかくするなど、工場の方が様々な工夫をして編み上げてくださっています。
ヘンプらしいシャリ感はあるのですが、不思議と触り心地はふわふわ柔らかです。
独特の編み方をしているので生地がよく伸縮し、羽織るとふんわり肩を包み込んでくれます。
一般的なストールのように、スルスル肩を滑り落ちないのがいい、という声もありました。
素材：麻100％（ヘンプ）
風が通って気持ちいい。夏に嬉しいコットンヘンプのトップス
こちらの製品は、スタッフの「Tシャツがほしい！」という声から始まりました。
シルクふぁみりぃらしく、一般的なカットソーではなく、ニットソー（編み生地を縫製したもの）で作ってみることに。
ヘンプを使って、夏らしく爽やかなトップスが出来上がりました。
ヘンプは繊維の長さがあまりないため、細い糸をつくることがとても難しいそうです。
今回使っている糸はとても細いオーガニックコットンとヘンプを混紡することで、細い糸を作ることを実現させたものです。
オーガニックコットンが入っていることで、ヘンプのシャリ感・清涼感もありながら、より扱いやすく柔らかな風合いになっています。
細い糸を使っているので、キレイ目なコーディネートにもお使いいただきやすい上品なトップスに仕上がっています。
素材：コットン85％（オーガニックコットン） 麻15％（ヘンプ）
ムレやすい足元こそ、ヘンプの出番！ヘンプとシルクのリブ靴下
ヘンプ独特のツヤとエコシルクのふわふわした風合いが合わさって、不思議な雰囲気に編み上がっています。
最初はヘンプの糸らしいシャリ感もすこしありますが、使っては洗濯して・・・を繰り返していると、シルクはどんどんふわふわになり、ヘンプは徐々に柔らかくなってきます。ゆっくり自分に馴染んでくれる、変化の過程もお楽しみいただける靴下です。
また、ヘンプの嬉しい特徴の一つとして、その丈夫さが挙げられます。
お洗濯もそんなに気を使わなくていいので、どんどん気軽に履けますね。
履いてみると、とっても爽やか！お風呂上がりに履いても心地よく過ごせそうなくらい風が通ります。
ムレ感が気になる夏は、ヘンプの靴下をおすすめします。
サンダルに合わせても可愛いカラーで、素足では虫刺されなどが心配なアウトドアシーンにもおすすめです！
素材：麻47％（ヘンプ） 絹38％（エコシルク） ナイロン12％ ポリウレタン3％
